ケツ断 実録 痔ろうものがたり ⑧ 大変な事が起こった

クレマチス
クレマチスの花

痔ろうの手術はシートン法

2021年の12月5日に痔ろうの手術をうけました。
瘻管にゴム紐をとおして、半年から1年かけてそれを解放していく手術法で、完治までお尻にゴム紐がぶら下がっています。
シートン法という治療法です。

痔ろうの完治は時間がかかる

退院後も1ヶ月に1回通院して、ゴム紐をきつく締め直してもらう必要があります。
手術して半年、5月で5回、先生に見ていただきました。
順調で、傷口も綺麗に治っています。
あとどれくらいかかりますか?
と先生に尋ねたところ、
それ聞く?
そう聞かれると強く締めてしまうな
まあ、年末までかな
と言われました。
早くて半年、遅くて1年と言われていたので、あと半年もかかるのかと思いました。
早く解放されたいものです

半年ぶりに自転車に乗る

2022年6月
ちょうど半年たちました。
先生にサイクリングをしても良いか確認をしたところ、構わないが、痛くなったらすぐやめることとの助言をいただき
半年ぶりにサイクリングに乗りました
30分程度のサイクリングですが、お尻も痛くなく無事にライドを終えました。
シャワーを浴びたときには確かにお尻にゴム紐を感じていました。
術後右の股関節が痛くて右足が上がりませんでした。
徐々に痛みは治まっていますが、未だに靴下を履くさいに右足をあげると痛いのです。
自転車でリハビリだと思い、自転車を漕ぎました。
股関節の痛みもなく、30分の走行でしたがとても気持ちの良い汗をかきました。

尻のゴム管がなくなっていた

その夜10:30ごろ風呂に入った時
お尻の穴を洗おうと手の指を肛門付近にやった時、ゴムがない事に気づきました。
なんとお尻についていたゴム紐がなくなっていました。
いつ抜けたんだ
ゴムが切れたのか
自転車に乗ったのがいけなかったのか?
以前、先生にゴムが切れてしまうと、すぐならばゴムを入れなおす事はできるが、最悪再手術になってしまうと言われていました。
まずい
明日、月曜日13:00に定期検診の予約が入っているのだが、早めに行って診てもらわなくては。
翌日
ゴムが取れたので予約時間より早くきました、と言って10:30に東京山手メディカルセンターに行きました。

診察 処置 もう一度ゴム紐を通そうとするが

1時間ほど待って先生に診ていただきました。
お尻の穴に指を入れられ、
確かにないわね。
切れたかな。
うつ伏せになるベットがある処置室で、もう一度通しますのですので準備に少し待って下さい。
待合室で10分ほど待って、処置室に呼ばれました。
処置室には入り口付近に簡易ベットと脱衣籠があり、奥に処置用のベットがありました。
ズボンとパンツを脱いで、ベットにうつ伏せになります。
足を下げますよ、と看護師さんに言われます。
左右の足が乗っている部分がまず右、次に左と分割して下に下がり、続いて頭の部分も下に下がると腰の部分でくの字に曲がってお尻を突き出す様な姿勢になります。
その動作を二段繰り返し腰の辺りで45度程度折り曲がってお尻を晒す姿勢になりました。
看護師さんが、お尻のほっぺたを引っ張って固定しますね、と言ってガムテープの様な物で左右2箇所、お尻ほっぺたをグイッと開いテープ固定しました。
その姿勢でしばらく先生が来るのを待ちます。
看護師さんが、苦しくないですか?と2回声をかけてくれます。
お待たせしました、と先生が来られて、機械を入れるので痛いから麻酔するよ、
と言って肛門付近にチクリと痛みが走りました。
想像するだけで恐ろしいのですが
肛門の周りに注射をされました。
チクリと痛みを感じます。
何回も刺されているのが分かります。
10分ほどで処置はおわりました。
先生、ゴムは通りましたか?
いや、通らなかった。
穴がないと仰いました。

処置後の先生の話

先生の説明によると
ゴムは肛門内から肛門外に瘻管が空いていたのでそこを通っていた。
穴は、肛門の内側に入り口、肛門の外に出口があるはずなのに、
探しても肛門内に穴を見つけることが出来なかった。
つるつるしていて穴がない。
不思議なことに、肛門の外に穴が2つあった。
この2つの穴は奥でつながっていて、結構体の奥まで伸びていた。
どれくらいの深さですか?
約10mm
Uの字に穴が空いていて、入り口と出口はともに肛門の外だった。
そこまで瘻管がおしだされていたとも考えられるが、そうなるにはまだ早すぎるように思う。
ゴムが通っていたので、ゴムを通す穴が入り口と出口で2個あるのはそうなのだが、一方は肛門の中のはずなのに不思議だ。
一応、この2個の穴は切り開いて綺麗にくりぬいておきました。
と仰いました。
もしかしたら、小さな穴が肛門内に続いているかもしれないが、見つけることは出来なかった。
局部麻酔だとこれが限界です。
という診断と処置でした。

果たして治っているのか

直っているのか否か分からない
先生が仰るには、
治っていなかったら、肛門内まで小さな穴が空いていたならば、その穴は塞がらないでずっと膿が出てくるはず。
表面が塞がっても中で腫れるから痛くなるはず。
様子を見ましょう
となりました。
果たして直っているのかどうなのか?
奇妙な結末になってしましました。
1ヶ月後の予約をとって帰りました。
治療代は、5千円弱でした。

人体の不思議

帰りの車から先輩に電話を入れました。
(ハンズフリーで)
日曜日にサイクリングを半年ぶりにしましたとFacebookに書いたところ
痔は大丈夫ですか?と心配してくれる書込をしてくれた先輩に
大丈夫じゃありませんでした
と電話をかけたのです。
直っていないかもしれないのですが、もしかしたら直ってしまっているかもしれませんと言った時、
先輩が、人体の不思議はある
と言いました。

え、どんな不思議なんですか?
先輩の体験談を聞きました。

超人伝説

先輩の名前を仮にバリの兄貴とします。
バリの兄貴は、40代のころ風邪をこじらせて病院に行くと、肺のレントゲンをとられたそうです。
肺が、真っ白。
肺炎ですか?
いや、結核と診断された。
結核と診断されると専門の結核病院に入院させられるのだそうです。
バリの兄貴もすぐに入院させられ、大部屋で他の結核病患者と混じっての入院で、
感染の危険があるため、お見舞いの客ともあうことが出来ないなか、
どの種類の結核菌かを調べる為に、毎日痰とつばの検査をされたそうです。
しかし、結核菌が見つからない。
医者から病理検査をしましょう
と言われ、気管から肺にカメラを入れて肺の組織を切り取る手術をする事になったそうです。
しかし、知り合いが言うには、それはそれは地獄のような苦しみを味わう恐ろしい検査だと言うことが分かり、
処置の同意書を記入することはしないで、別の方法がないか先生に尋ねたところ、
では、もう一度レントゲンで肺を見てみましょう、となったそうです。
結果、レントゲンには何も写っていなかったそうです。
結核が治った場合でも、わずかに痕跡が残るそうなのですが、少しの陰りもない健康な肺の映像だったそうです。
医者は興奮して、これは10万人に1人いるかいないかだと言い、別室に来てほしいと教室のような所に連れて行かれたそうです。
教室には、学生のような、インターンのような若者が多数いて、その前で先生の講義が始まったのだそうです。
この方が、その何もしないで結核が治った方です。
と紹介され、皆の尊敬と畏怖のまなざしを受けて、その先輩は自分が超人になったような気分を味わったと言いました。
不思議なことはある。
そうバリの兄貴は断言しました。
うむ
私の痔ろうも、不思議な結末を迎えて、すっかり直ると良いなと思いながら電話の会話を終えました。
さてどうなったのか、
結論がでたらまた皆さんに報告いたします。

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